これでいいのか東京都杉並区2

“これでいいのか東京都杉並区2″というタイトルの杉並区本が発売された。2というくらいだから1もありました。1の面白い記事については杉並区おた助内でも相当紹介してきましたね。

新しい本なので、杉並区2から記事を拝借することはもうしませんが、ここでは、この本の特徴と一部を紹介します。

これでいいのか東京都杉並区2とは

これでいいのか東京都杉並区2

杉並区2と短く言いましょう。この本は、株式会社マイクロマガジン社が発行している”日本の特別地域特別編集 東京都杉並区”の続編です。日本の特別地域特別編集というシリーズで、他にも様々な自治体の特集があります。中野区・練馬区・世田谷区など。杉並区2は佐藤圭亮 伊藤圭介編となっています。

佐藤圭亮

1975年生まれ。高円寺の「内環七」エリア在住。エンタメ系なら何でも食いつくフリーライターで、最近は杉並区民らしくアニメ系記事も手掛ける。著作に『常識三国志+雑学豆知識』『歴史アドベンチャー クイズ三国志通 DS』(毎日コミュニケーションズ)。『日本の特別地域』シリーズでは、『新宿区』『渋谷区』『中野区』メイン担当の他、『特別編集 副都心線』にも参加。

伊藤圭介

1974年杉並区西荻北で誕生。現在は西荻窪南の一角にあるペンシルハウス多発エリア在住。週刊誌、エンタメ系月刊誌などの執筆を続けつつ、昨今はweb媒体でなぜかアニメ系の記事が増えてきた。前巻『杉並区』に引き続いての参戦。

杉並区2は杉並区の情景をちょっと面白めに叙述する情報誌です。統計データなどに基づいた正確な記述を心がけている模様ですが、高井戸でいまだに清掃工場問題を取り上げているあたり、若干?マークが浮かんでしまう部分もあります。正座して背筋伸ばして読むような本では決してないです。しかし、まちの新たな”視点”や”知識”が得られることは間違いなく、癖のある文体を無視できれば、杉並区内の人は面白いと思えるかもしれません。

脚色と言えなくても、誇張とは言わずとも、ほんとかよ?と思うことが随所にありました。でも、杉並区についてこれだけ全力で書いている本は他に無いと思います。

杉並区2の”はじめに”を抜粋

2008年発刊の「日本の特別地域 特別編集 東京都杉並区』では、中央線沿線をモデルケースとして、杉並区に対するイメージは本当なのか、というか、そもそもイメージバラバラじゃないか?といったあたりを考察した。まあざっくりと要約してしまえば「駅ごとに人種が違う」。さらに言えば、同じ駅を利用する人間たちの中にも絵にかいたようなブルジョワもいれば、よく分からない自由人もいる。これが杉並区に対する印象のばらつきの原因だった。

「駅ごとの違い」について考えるうちに、駅と言っても中央線と井の頭線、西武新宿線でもずいぶん違うよね、という杉並区民なら当然な結論にブチ当たる。野蛮でガサツでそれが魅力なのが中央線なら、ハイソでステータスになるのが井の頭線沿線。西武新宿線は、杉並がどうこうというより「西部」の支配地域でまた別世界。同じ杉並区内でもずいぶんと違う、路線別、エリア別住民傾向もそれぞれ違う。「貴族」と「素浪人」が杉並区というフィールドの中に同居しているのでは?これが杉並本2冊目となる本書のテーマだ。

永福あたりに住んでいる住民は、高円寺の端に住む筆者から見れば、まるで貴族である。じゃあ俺らは素浪人か?蛮族か?善福寺川はルビコン川か?そして、抱かれる「イメージ」が本当かどうか、実際にデータと取材、自分の目と足で確かめるのが、本シリーズの持ち味でもある。高井戸辺りはそんなにイケてなかったりするんじゃないの!?

杉並区の2大勢力、荻窪豪邸地帯や井の頭線の杉並貴族と高円寺や西武新宿線の素浪人連合、その身分格差はいかにして出来上がったのか、身分差を生む要因は何なのか。1冊分の紙幅を用いて、杉並区の人種クラスタをチェックしていこう。

杉並区2の目次

杉並区は貴族と浪人で出来ている!

  • 杉並貴族って何?かつて荻窪はマジな貴族の町だった
  • 杉並浪人って何?全区に分散する浪人階級の正体とは?
  • 滅びつつある貴族階級、荻窪・阿佐ヶ谷・井の頭線沿線・西荻窪
  • 住宅事情 減り続ける「お屋敷」と増殖を続ける「ペンシルハウス」
  • 飲食店事情 主役は飲み屋横丁! 貴族が集うボロ焼き鳥屋の正体
  • 自動車事情 意外な偏りを見せる自動車傾向からみる杉並
  • イベント 「売り」の二大イベントはいかにして盛り上がったか

杉並区誕生にはダブルスタンダードが存在した

  • 大正から昭和まで存在した「杉並貴族」誕生の経緯
  • 杉並浪人はいつから現れた?
  • 井の頭線沿線が高級化したワケ
  • 中央線沿線が安くなっていったワケ
  • そろそろ末期的な匂いのする杉並区

もっとも早く革命の起きていた高円寺

  • 高円寺に生まれたブームの正体を探る
  • 「内環七」「外環七」の間に横たわる断絶の正体とは?
  • 激安業務用スーパーの出現に象徴される高円寺の今

ニュータイプ貴族が増殖する阿佐ヶ谷

  • 入れ替え進めど魂は変わらず?
  • おしゃれ系飲食店が増殖中 安くてうまいグルメタウン完成?
  • 駅を離れると現れる「本当の阿佐ヶ谷」

破壊された街 荻窪

  • 環八がすべてを変えた 荻窪周辺の道路事情
  • 荻窪駅北側と南側の住民傾向の違いとは
  • 中央線快速の土日運転は荻窪の役に立っているのか

バブルに踊った西荻窪

  • 豪邸建設ラッシュに踊ったバブル期と今
  • 「ションベン横丁」がいまだ健在なワケ
  • 「外環八」の西荻住民は「吉祥寺エリア」意識が強い?

再生する久我山・浜田山

  • 駅ビルが完成し再生を目指す久我山
  • 再び金持ちが増えだした浜田山
  • 地味すぎる西永福の位置づけとは一体?

無理がたたった永福・高井戸

  • 井の頭線の戦略は是か非か? 各停駅に負ける永福町
  • 杉並ワーストワンの名に輝く高井戸の実際

変化のない西武線沿線

  • 井荻にも貴族は住んでいる? 意外な住民性向を探る
  • アニメで有名な井草 でもその実情は?

駅まで10分!でも不毛地帯!!~青梅街道北側エリア

  • 実は杉並区最大の再開発地帯 桃井・今川の街を歩く
  • 天沼エリアに漂う「隔離」感覚ってどうなの?

駅まで10分!でも不毛地帯!!~井の頭通りエリア

  • 明らかに空気の違う和田・方南町エリア
  • 条件は似ていてもこんなに違う宮前と成田

杉並区のライバルはどこだ?

  • 平成の新興住宅地と徹底比較!
  • 立川・八王子の勃興におびえる杉並区民

杉並区”真”改革案はこれだ!?

  • 杉並区民はこう思っている「あそこはいらない、ここをくれ」
  • 独自性を失いすぎた杉並区 復活の可能性は?

これでいいのか東京都杉並区2は”買い”なのか?と思っている方向けへ、はじめにと目次を転載しました。書かれている内容全てを信頼することはなく、「オモシロ本」として肩の力を抜いて読むことをお勧めします。表紙がかなりケバケバしいので電車内で読むのは少々恥ずかしいかもしれません。Amazonでいきなり買うのではなく、本屋でパラリと眺めてから判断しましょう。

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