高円寺の景観とまちづくりについて

高円寺ゾーンは、高円寺北1~4丁目、阿佐谷南1~2丁目、高円寺南1~5丁目を示すものとする。本記事は、みどり豊かな住宅都市を目指してと題して平成22年4月に杉並区により策定された「杉並区景観計画」を抜粋したものである。杉並区全体の景観計画のあと、各地域について特有の事情を踏まえながら概要を説明している。

杉並区景観計画2010年-高円寺

ゾーンの特徴

位置

高円寺ゾーンは、区の北東部に位置し、早稲田通りと青梅街道に囲まれ、東西にJR中央線が走り、JR高円寺駅があります。南端西側に東京メトロ新高円寺駅、東側に同東高円寺駅があり、南北に環状7号線が通っています。北、東を中野区に接しています。

地形

武蔵野台地の東京区部の山手台地の一部で、かつてゾーンの中央を流れていて、今は暗渠化され緑道として利用されている旧桃園川に向かって緩やかに傾斜しています。

歴史

江戸時代は、高円寺村や馬橋村であり、明治時代に阿佐ヶ谷村などと合併し、杉並村となりました。明治22 年に甲武鉄道(現在のJR中央線)が開通し、中野に隣接する高円寺から宅地化が進み、大正11 年に高円寺駅が開設されました。明治41 年から43 年にかけて東京市中から福寿院など4寺院が移転するなど、寺院が集積する寺町が形成されました。市街化が著しく大正13 年に杉並町になりました。

用途地域

青梅街道及び環状7号線沿いは、商業地域及び近隣商業地域です。その他の地域は、第一種低層住居専用地域等です。木造住宅が密集しており東京都建築安全条例による新たな防火規制区域が指定されています。環状7号線沿道は、沿道地区計画の指定があります。

景観要素

高円寺駅周辺は、商店街が縦横に伸びており、夏には、高円寺阿波踊りが行われ多くの人々が訪れます。駅周辺は狭小敷地や木造賃貸住宅などの共同住宅が多く、木造住宅が密集しています。一方、駅南側の寺町は、地域の貴重なみどりとなっています。

景観まちづくりの方向性

住宅地

住宅地は、比較的小規模な木造住宅が密集しています。この地域は、一般地域、低密度住宅地及び中低密度住宅地として景観まちづくりを進めます。

駅周辺

高円寺駅周辺は、商業施設や飲食店などが集まり賑わいのあるまちをつくっています。この地域は、一般地域・駅周辺等の商業地として景観まちづくりを進めます。

幹線道路

青梅街道や環状7号線沿道には、マンションや事業所ビルなどが連なっています。これらの沿道は、幹線道路の景観まちづくりを進めていきます。また、環状7 号線沿道は、沿道地区計画に指定されており、騒音対策のまちづくりが進められています。

景観特性

生活的要素

高円寺阿波おどり、駅前商店街、古着屋、木造住宅密集地域

自然・歴史的要素

福寿院、西照寺、高円寺、氷川神社、馬橋稲荷神社、光塩女学院、杉並学院中・高校

公共的要素

JR高円寺駅、東京メトロ新高円寺駅・東高円寺駅、環状7号線、青梅街道、早稲田通り、座・高円寺

杉並百景

馬橋公園、高円寺北二丁目の庚申塔、高円寺北公園、高円寺阿波踊り、高円寺、高円寺の寺町

杉並「まち」デザイン賞

珈琲亭 七つ森、南阿佐谷の一本の木、パラシオデヒロ(高円寺北の集合住宅)

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