杉並区の自然

位置・面積

武蔵野台地の上、東京23区の西端に位置し一般に「城西地区」と呼ばれる区域に属す。

おおむね方形で、東は中野区、渋谷区、西は三鷹市・武蔵野市、南は世田谷区、北は練馬区に接し、その面積は34.02km²と23区中8番目の広さを持っている。

地形・地質

ほぼ平坦な台地だが、東部から西部にかけて少しずつ高くなっていて、標高の最高地点は善福寺3丁目25・34番付近で54.3m、最低地点は和田1丁目22・23・29・31番付近で28.6m。

杉並区が位置する武蔵野台地の表面は褐色の火山灰土に厚く覆われ、「関東ローム層」の一部を構成する立川ローム層と武蔵野ローム層からなっている。

ローム層の下には、古多摩川が運んできた武蔵野れき層が堆積し、れき層からの湧水が善福寺川などの流れを作った。

気候

温暖な海洋性気候の太平洋沿岸部と気温の日較差や年較差が大きい中央平野部との中間的気候。

しかし、都市化が進むにつれ、舗装道路や建造物の増加によって保水効果のある緑地や土の地表面が徐々に失われ、また、エネルギー消費による排熱・排ガス量が増加するなど、地表や大気の人為的変化が気候に及ぼす影響が大きくなって、「都市型気候」と呼ばれる高温・邸湿気象などが現出している。

河川

区内を流れる妙正寺川・善福寺川・神田川は荒川水系の1級河川であり、かつては農業用水や飲料水にも利用されていた。しかし、農地の減少や上水道の普及された今日では、水辺のレクリェーションゾーンとしての活用が期待されている。

  • 妙正寺川:妙正寺池を水源に下井草2丁目から中野区へ流出
  • 善福寺川:善福寺池を水源に区の中央部を蛇行し、中野区との区界で神田川と合流
  • 神田川:井の頭池を水源に久我山3丁目から方南1・2丁目までを流れ、中野区に流出。なお、この川は、東京で最古の上水道(神田上水)として、明治34年まで使用された。

風致地区

都市における自然の風趣を維持するため、2か所の「風致地区」が指定されている。

  • 善福寺風致地区[昭和5年10月制定]:善福寺池と井草八幡宮周辺の緑地帯地区で、都立善福寺公園などを含み、指定面積は29万2000m²。井の頭池(三鷹市)や三宝寺(練馬区)ととmじょに“武蔵野三名池”といわれ、その豊富な湧水を誇った善福寺池は、近年、湧水量こそ減少したが、樹木の生い茂った周辺地域には武蔵野の面影がまだまだ残っている。また、井草八幡宮の境内やその周辺からは昔の住居跡が発見され、特に井草遺跡から初めて出土した早期縄文土器は、”井草式”土器の名称で広く知られている。
  • 和田掘風致地区[昭和8年1月指定]:大宮八幡宮を中心とした善福寺川中流域地区で、2つの都立公園(区内では最も広い和田掘公園とそれに継ぐ善福寺川緑地)などを含み、151万3,000m²と、広大な地域が指定されている。この地区には、ときにはカワセミやカルガモなどの姿も見られるなど、今なお武蔵野の面影を各所にとどめていて、自然と親しむ格好の場となっている。また、大宮八幡宮付近は遺跡などの文化財が多いことでも知られ、大宮遺跡や松ノ木遺跡のほか、昔から薬草類が多いことで都の天然記念物に指定された「大宮八幡社叢」がある。なお区内屈指の大社である大宮八幡宮は、そのステンレス製の大鳥居(高さ9.88m)や春の「ツツジ祭り」が訪れる参拝客に人気となっている。
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