高円寺は若者の街である

歴史は古いが年齢は若い

高円寺は、江戸時代初期、三代将軍家光がよく訪れたという伝承が残る「高円寺」の門前町を元に発達してきた、杉並区唯一の「江戸から続く街」である。他の地域は本当に一面の耕作地帯だったのだ。

しかし、そんな「唯一歴史のある」高円寺だが、今では杉並区内で最も若い地域である。さらにいえば「元気のいい若者」の多い街。

杉並区の年齢構成は、ほぼ東京都の平均と同じ。70歳以上の高齢者が全人口に占める割合は、東京都全体では13.6%だが、杉並区では13.5%。中年以下ということで39歳以下の人口割合では、東京都全体の47.6%に対して杉並区では49.1%と少し高い。高齢化は進んでいるが、基本的には働き盛りの層が多く住む土地なのである。

この、高円寺の若年層人口はひときわ高い。杉並区内の29歳以下人口の割合は30.1%。これに対して高円寺(北・南)でへあ31.5%と多少高い。そして、いわゆる若者層。これを20から34歳として算出すると、杉並区全体の25.9%に対し、高円寺では34.7%と圧倒的に高くなる。つまり、高円寺には、「生まれながらの高円寺っ子」よりも大人になってから高円寺に居を構える若者が多く、そして35歳を過ぎると別の場所へ移っていくという図式が見える。転入転出がやたらと多いのだ。

こうした土地柄だけに、高円寺はやはり集合住宅が多い。中年以上が少ないので、飲食店もやたらと値段が安かったり、若者向けのものが多いのである。街並みは、旧来の個人商店中心の「商店街」なのだが。

しかも高円寺である。高円寺といえば、若者向けの衣料品、特に古着が有名。さらにフォーク→ハードロック・メタル、パンクスと、反体制系音楽のメッカである。こうした場所に、よそから来た若者が大量に住んでいるのだ。その数約1万4千人。何となく不穏な空気が漂ったとしても不思議ではない。実際、住宅地である杉並区は性風俗店が充実していないのだが、高円寺には一応「風俗街」といえる地域がある。また、パチンコ店も杉並区42店中10店。阿佐ヶ谷、荻窪、西荻窪でも5~6店程度なのでこれも多い。これだけで、一概に決めつけるわけにはいかないが、やはり治安は悪そうなイメージがある。

つまり、高円寺は杉並区を構成する二大要素、「高級住宅街」と「中央線」のうち、ブンカな「中央線」要素が強い駅だということがいえるのである。

参考:日本の特別地域特別編集 東京都杉並区

©2017 まちいく

Log in with your credentials

Forgot your details?