阿佐ヶ谷の街並みと居住環境をぽろっと

演劇関係者が多く住む安いアパートは阿佐ヶ谷の北部に集中している。具体的な住所で言うと、阿佐ヶ谷北、阿佐ヶ谷南と言った駅周辺の徒歩10分圏。もうここに集中している。ちなみに、区界の中野区若宮などにもこうした激安アパートは結構存在しており、このエリアを含めたものが、「阿佐ヶ谷演劇関係者エリア」となる。

ただし、阿佐ヶ谷だからといって安いということは無い。家賃2万円台の木造アパートのすぐ隣には近代的なマンションが建っており、駐車場には外車の嵐。こちらはワンルームで家賃12万円だったりと、とにかく高いも安いも全く同居しているのが阿佐ヶ谷と言う街である。

こうした傾向は、駅を境として南北にもある。阿佐ヶ谷から北上すると古い建物が多く、どことなく暗い感じが否めない。逆に、区役所へ向かう南方面は、如何にも「杉並」らしい並木道。そのまま南下して青梅街道まで出ると、すでに高級感が漂ってくる。なぜ北部が古いままで、南部が比較的新しくなっているかは理由が分かりづらいが、駅を出てどの方向に向かうかで、阿佐ヶ谷と言う街の印象はがらりと変わるのである。

阿佐ヶ谷は東西でも違う ディープな西側は必見

阿佐ヶ谷と言えば有名なのは「七夕祭」。これは駅東側にあるショッピングモール「パールセンター」がメインなのだが、こちらはモールになっているだけあって比較的きれいな感じがする。チェーン系のファーストフードやレストランなどはそのほとんどが東側に出店しており、一般的な東京の街並みと言える。とはいっても、パールセンターを構成する店舗は個人商店が多く、チェーン店の集合体と化してしまっているような商店街とは一線を画している。また、一歩路地を入ればそこには見るからにディープな飲み屋や、突如出現する超高級そば屋などがあり、一筋縄ではいかない。

反対の西側は、線路を挟んで北も南も、やたらとディープな感じに満たされた飲み屋街だ。どの店もやたらと狭く、10人入る店レベルでも、このブロックでは、「広めの店」となってしまう。特に南側は、もともと屋台街に近いエリアであったため、今もそのテイストを濃厚に残している。

これに対して北側は、古き良き飲み屋街といったテイストだ。線路沿いには牛角などのチェーン系の中規模店もあるが、一本道を進めると古い食堂や小さな居酒屋などが林立するエリアに入る。

阿佐ヶ谷はすべてが住宅に囲まれる?

このような街並みの阿佐ヶ谷だが、杉並区内の特徴としては、「商店・飲み屋街と住宅地との境目がほとんどない」ということにある。いやもう本当に隣り合っているのだ。

さきほどまで紹介していた西側の飲み屋街などはその典型。こちらのブロックは、店舗数こそ多いものの、ほとんどが小規模店。このため、飲み屋街の面積が意外なほどに狭いのである。これは北部も同じで、北に伸びる商店街が異様に短い。また東部でも、南東方向に伸びるパールセンターや中杉通り商店街は非常に長いが、中央線北側の線路沿いは、これまたいきなり住宅地になる。こうした特徴的な街並みが、徒歩5分の安アパートが存在する大きな要因となっているのである。

参考:日本の特別地域特別編集 東京都杉並区

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