高円寺

高円寺(こうえんじ)は、東京都杉並区にある曹洞宗の寺院の名「宿鳳山高円寺」に由来する同寺周辺の地名である。現在の住居表示では高円寺北(こうえんじきた)一丁目から四丁目、高円寺南(こうえんじみなみ)一丁目から五丁目まで存在する。高円寺駅は環状七号線西側・桃園川北側に位置する。

地理

当地は駅周辺以外は閑静な住宅街である。戸建住居と共に学生向けのアパートやワンルームマンションなども多く、一人暮らしの若者に人気がある。
駅近辺は商店街が多く、若者向けの衣料品(古着屋)・雑貨店や安価な献立の飲食店・古書店・小さなライブハウスなどが目立ち、休日になると多くの若者でにぎわう。大規模小売店舗がなく多数の小規模店舗が林立して商店街が発展していることが特徴である。

新しい店の新陳代謝は激しいものの、戦前からの老舗や古くからの名店も多い。1923年(大正12年)創業の天名家総本店の漉し餡入りの大きめのみたらし団子「お狩場もち」は三代将軍徳川家光が鷹狩の途中に「宿鳳山高円寺」へ立ち寄ったという故事を由来にしている。1960年(昭和35年)創業の喫茶店「トリアノン」や、東京の「沖縄料理の老舗」の一つと言っても違和感がないほど連日客の絶えない「抱瓶」、またエスニックブームが到来する以前から存在するインド東南アジア雑貨店「元祖仲屋むげん堂」、東京におけるカフェ文化の先駆けとも言える「Yonchome Cafe」など文化的特徴のある店が存在している。
一方で東京メトロ丸ノ内線東高円寺駅近くには光塩女子学院と高円寺カトリック教会があり、赤レンガの建物とあいまって町並みはどこかしら洋風な気風も感じさせる。
杉並区の人口統計によると、人口に占める20代・30代の若者の比率が多いとされる杉並区内の中でも高円寺周辺が際立って高くなっており、杉並区内139街区中、高円寺南二丁目が1位、高円寺北三丁目が3位である。
ねじめ正一の「高円寺純情商店街」は当地の雰囲気を綴った小説で、実際に同名の商店街が高円寺駅北口に存在する。ただし商店街がこの名前になったのは同小説刊行後で、それ以前は「高円寺銀座」という名前だった。

歴史

かつては高円寺村と呼ばれていたが、それより以前の江戸時代初期まで当地は『小沢村』と呼ばれていた。[1]徳川三代将軍・徳川家光が鷹狩りでしばしば村内を訪れ、村内にある宿鳳山高円寺に度々休憩に利用した。家光はこの寺院が気に入り、ついには境内に仮御殿が作られるようになった。そのような経緯からやがて寺の名前が有名になり、正保年間の頃には当地の地名が小沢村から寺の名前に因み高円寺村に変更され、これが現在の「高円寺」の地名のルーツになった。

高円寺

現在の高円寺はJR高円寺駅を中心に、住居表示上は高円寺北と高円寺南があるが、これは戦後の町名変更に基づくもので、それ以前の高円寺は、宿鳳山高円寺(曹洞宗)を中心に駅の南北共に「高円寺」(旧高円寺村)だった。高円寺と阿佐谷の間には馬橋(旧馬橋村)があり、馬橋が町域変更によって高円寺及び阿佐ヶ谷に併合された際、南北に町名が分かれた。馬橋三丁目には小林多喜二が1931(昭和6)年に移り住み、母や弟と共に暮らした。馬橋は小学校名や神社の名前として残っている。

神社

高円寺駅南口にある氷川神社境内に日本で唯一の気象神社がある。1938年(昭和13年)に現高円寺北4丁目(旧馬橋4丁目)に設立された、旧陸軍気象部(陸軍気象第三連隊等在駐)の構内に1944年(昭和19年)4月10日に造営、奉祀された。翌1945年(昭和20年)4月13日に空襲で焼失そして終戦直後に再建されたが、終戦後「神道指令」により廃棄されるはずのものを、旧陸軍気象部だった人たちが中心となって、連合軍宗教調査局に申請し払い下げをうけて現在の場所に移設されたもの。戦時中は陸軍気象予報担当者が予報が当たるよう毎日お参りをした。旧陸軍気象部はその後気象庁気象研究所となり、現在は茨城県つくば市に移転し、跡地は馬橋公園となっている。

高円寺阿波おどり

8月下旬(最終の土曜日曜)に、JR高円寺駅前の通りを舞台に、「東京高円寺阿波おどり」が開催される。開催年を経るごとに知名度が上がり、現在では阿波踊りの本場である徳島県からも集団参加が見られるなど、遠方からの参加者も多い。見物客は本場徳島の阿波踊りを超える120万人以上とされる。約1万人が踊り、東京の晩夏の風物詩として定着している。

主な商店街

高円寺純情商店街
高円寺パル商店街
高円寺ルック商店街
高円寺あづま通り商店街
高円寺庚申通り商店街振興組合
高円寺中通り商店街
高円寺北中通り商店街

交通

鉄道

東日本旅客鉄道(JR東日本)
中央線(高円寺駅)
東京地下鉄(東京メトロ)
丸ノ内線(東高円寺駅)
丸ノ内線(新高円寺駅)

道路

青梅街道(都道4号)
早稲田通り(都道25号)
環七通り(都道318号)
五日市街道(東京都道7号杉並あきる野線)

高円寺が舞台となっている作品

作中では高円寺と明言されていない(単なるロケ地である等)ものを含む。

テレビ

「セクシーボイス アンド ロボ」(2007年)
「流星の絆」

小説

ねじめ正一「高円寺純情商店街」
山崎ナオコーラ「カツラ美容室別室」
村上春樹「1Q84」

ゲームソフト

「ぼくらのかぞく」(プレイステーション2用ソフト)ミレニアムキッチン
「高円寺女子サッカー」(プレイステーション2用ソフト) 2006年4月13日発売 スターフィッシュ・エスディ
「高円寺女子サッカー2 ~恋はネバギバ高円寺~」(ニンテンドーDS用ソフト) 2007年10月22日発売 スターフィッシュ・エスディ

映画

「アイデン&ティティ」(2003年)
「誰も知らない」(2004年)
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」(2007年)

音楽

吉田拓郎「高円寺」
今陽子(ピンキー)「東高円寺」
筋肉少女帯「高円寺心中」
銀杏BOYZ「童貞フォーク少年、高円寺にて爆死寸前」

漫画

西谷祥子「高円寺あたり」
安童夕馬(原作)・朝基まさし(作画)「シバトラ」

参照:Wikipedia

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